【ドメブラ】AURALEE(オーラリー)~素材という魅力~

かわ

こんにちは、『Kawalog』運営者の「かわ」です。

突然ですが、この記事をお読みいただいている皆さま。服を購入するときにこだわるポイントはありますか?

絶妙な色味。自分好みのサイズ感なんて方もいらっしゃるでしょう。

どれも重要でチェックしなくてはならない項目ですよね。ですが、それらの項目と同じくらい重要な要素があります。

それは、

素材 です。

例えばひとこと「コットン」と言っても、織り方や採れる地方によって肌触りや質感は大きく異なってきます。それは他の素材でも全く同じことです。そして他のディテールが全く同じでも、素材が異なることによって『夏っぽい』や『大人っぽい』、『カジュアル』など見た目の印象も変わってきたり。

素材が服に与える可能性は無限大なんです。

そんな素材に並々ならぬこだわりを持っているブランドが、今回紹介させていただく

AURALEE(オーラリー)

なんです。服好きの方なら一度は耳にしたことのあるブランドかと思います。筆者もAURALEEに魅了され数々のアイテムに袖を通してきた一人です。

今ではドメスティックブランドの定番と言っても過言ではないほどの人気を誇るブランドですが、そこに至るまでの経緯を知っている方はあまり多くないのではないでしょうか?

今回は、そんな人気ブランドの歩んできた旅路を振り返りながら、改めてブランドの魅力を掘り下げて見ようと思います。

Contents

AURALEE(オーラリー)というブランド

AURALEEは、2015年の春夏コレクションより本格始動しました。

世界中の厳選された原料と日本屈指の生産背景で本当に良いと思える素材を追求し、その素材の個性を活かして、上質で洗練された洋服を作ること。をコンセプトに服作りを行っています。

「素材作りからがデザイン」という考えの下、素材それぞれの個性を十分に活かし、気取らず、毎日着ることに適した、上質な軽さを感じられる洋服を提案しています。特にカットソーやニットには強く力を入れていて、筆者も今までに何着も購入しています。カットソーはまるでシルクを撫でるような、ニットは降り積もったパウダースノーを指でなぞったように感じるほど滑らかです。本当に「触れれば分かる」上質さそのものなんです。

時代に左右されないシンプルなデザインと落ち着いた佇まいで、一気に人気ブランドへの階段を駆け上がったAURALEE。そんな唯一無二なブランドに息を吹き込んだのが、デザイナーである岩井良太氏。

若干30歳にしてAURALEEを立ち上げ、世界のファッション業界を魅了し続けている…そんな彼は一体どのような経緯でデザイナーという天職に辿り着いたのでしょうか?

岩井良太という人物

「ファッションを好きになった高校生の頃は、古着屋さんになりたいと思っていました。だから通っていた古着屋さんから『うちで働かない?』と声をかけられたときは本当にうれしかった。今思うと、それが人生の転機だった気がします。」

MEN’S NON-NO WEB へのインタビューより抜粋

岩井氏はインタビューでこのように語っており、10代の頃からファッションに携わる仕事に憧れを持っていました。そしてその古着屋で働くことで「たくさんの服に触れる喜び」と、「1着の服を売ることの大変さ」の大変さを知ることが出来たといいます。

高校生の頃から、古着だけでなくA.P.C.サイカラーノリコイケなどシンプルで作りのいい服を好んでいたそうです。なかでもノリコイケはシンプルかつシックで、素材も良く長く着られるため愛用しており、上京したらそこで働きたいと思うようになっていったそうです。その後、周囲のすすめもあり文化服装学院夜間部へと通い、卒業後は高校生の頃から好んでいたノリコイケなどで服作りのベースを学びました。

「服作りにおいても原料を吟味して糸から作るということ、そうすることがクオリティにつながるということ」

を学び、ノリコイケで働いたことは人生でのターニングポイントだったと語っています。

20代は夢中で働いていたそうで、ファッション業界の先輩方、異業種のセンスのいい方々を紹介していただいて、いろんな職種の方と話す機会が持てたことがとてもいい経験になったといいます。そんな経験を重ねていくうちに、「人間的にもフラットな目線で見られることや、自分の軸を持つこと、自然体だけどやるときにはやる」人になりたいと思うようになり、自然と肩の力が抜けたスタイルを好むようになったそうです。

「遠い存在ではなく、身近な物事に憧れを持ち、ひとつひとつ課題をクリアした結果がAURALEEに繋がった」と岩井氏自身も述べているように、これがまさに『AURALEEの原点』ではないでしょうか。

出典 ファッションプレス

人気ドメスティックブランドの誕生

岩井氏が30歳の時、AURALEEは産声を上げました。

もちろんまだブランド名も世の中に浸透していなかったので、最初の展示会を見てもらうため、自らの足で色々な場所に挨拶に出向いていたそうです。

自らの足で世界中へと出向き、原料を己の目と肌で見極める。

岩井氏らしいスタートだと個人的に感じ、さらにAURALEEが好きになりました。

「ブランドを長く続けていくために努力していることは、興味や好奇心を持ち続けることですね。気持ち的な部分がないと、続けていってもよくならないから。『もっとよくしたい』という思いが僕の原動力です。コレクションが終わると反省することも多いんですが、『次こそは!』と思うから続けていける。もちろん、満足がいくものができたときはすごくうれしいし、それを服が好きな人が、お気に入りと合わせて着てくれたりすることが、いちばんの喜びです」

MEN’S NON-NO WEB へのインタビューより抜粋

私たちがAURALEEのアイテムに目を惹かれるのは、岩井氏の尽きることのない向上心によって、日々研磨され、輝きを放っているからなのでしょう。

AURALEEの特徴

冒頭に書いたように「素材作りからがデザイン」と捉えているほど、素材には並々ならぬこだわりを貫き通しているブランドです。

なかでも有名なエピソードとして、毎シーズン展開されているブランドの顔とも言えるアイテム「ベビーカシミヤニット」。

カシミヤとは、インド北境のカシミール地方で育てられた山羊の毛に由来しています。カシミヤ山羊は、主にアジア大陸の寒暖差が激しい山岳地方に生息しており、冬季には氷点下30℃にまで下がる厳しい環境下となります。その極寒から身を守るため、剛毛の下にやわらかなうぶ毛を蓄えます。そしてそのうぶ毛が、カシミヤの原材料となるわけです。

なかでも、カシミヤ子山羊(生後5か月〜1歳未満)から初めて採毛されるうぶ毛のことを「ベビーカシミヤ」と呼び、カシミヤの中でも超高級品として位置付けられています。

そんな希少な素材は、生産量が少ない上に世界的大企業によって契約されているため、設立して間もないブランドが提供してもらえるほど簡単な世界ではありません。

ですが、岩井氏は重要な生産地であるモンゴル自治区に自ら赴き、現地の方々と交流することで、毎年AURALEEに素材を確保してもらえるまでに至ったそうです。

こちらは筆者が22AWシーズンに購入したものです。このとても細かなうぶ毛が滑らかな感触を生み出しています。

このニットと並行して毎年人気なのが「フィンクスコットンシャツ」

フィンクスコットンとは、エジプトで栽培され、世界三大綿と言われている希少なギザコットンの中でも限られた土地で栽培された数少ない品種のことを指します。そもそも、ギザコットン自体が綿全体の1%ほどの量なので、希少さはさらに高まります。そんな超超綿を細番手に紡績して細かく織り上げたものが、AURALEEのフィンクスコットンシャツへと生まれ変わります。その肌触りはまさに「シルクのような光沢と滑らかさ」と言われています。

22SSにて購入したフィンクスコットンシャツで、ペールブルーという絶妙な色味も素晴らしいです。着た時の滑らかさがシャツとしての上品さを際立たせているように思います。

ドレスに着こなすも良し。カジュアルダウンするも良し。

春は長袖の一枚着、夏は袖を捲って涼しく、秋は軽アウターのインナーに、冬はニットのインナー兼アクセントとして。

文字通り、春夏秋冬1年を通して活躍してくれるワードローブに欠かせない1着となっています。

AURALEEがおすすめな人

AURALEEは、「シンプルで時代にとらわれないベーシックさ」が特徴的で、かつ価格帯が少し上のブランドになります。

なので、『シンプルな服装が好きで、素材にこだわった上質な洋服を求めている方』や『自分が本当に気に入った洋服を何着か着回して、ミニマルなワードローブが理想な方』にピッタリなブランドではないでしょうか。

また、メンズだけでなくレディースも素敵なアイテムが数多く展開されています。

AURALEEのアイテムを使ったコーディネートの簡単な例も掲載します。

AURALEEのアイテムの価格帯

  • トップス…10,000~25,000円
  • シャツ…25,000~40,000円
  • パンツ…25,000~40,000円
  • 軽アウター…43,000~90,000円
  • 冬アウター…100,000~155,000円

とにかく素材や原料にこだわっているブランドなので、価格帯はどうしても高くなってしまう傾向にあります(近年の物価高騰具合が相まるとなおさら)。

筆者も決して「安い!」とは思いませんが、この品質を実感するとそこまで高すぎるという感覚にはなりませんでした。

『品質にこだわり、本当に良いものだけを提供する。』

【職人技】という言葉がこれ以上似合うブランドは簡単には存在しないとさえ思ってしまいます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

最後まで目を通していただきありがとうございます。

何点もAURALEEのアイテムを手にしてきた筆者からは、

値段以上の着心地と満足感」

があると断言させていただきます。

上質だけど飾らない。そんな洋服を求めている方は、是非一度袖を通してみてください。今まで着てきた洋服との違いにきっと気付けるはずです。

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この記事を書いた人

当ブログ『Kawalog』を運営。
北海道在住。
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▷大人らしいシンプルなファッション
▷落ち着いたライフスタイル
▷音楽・映画鑑賞が趣味
▷ディズニーが大好き

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